★認知症を防ぐ【後悔しないための認知症予防マニュアル】2019年度版




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健康だった人が加齢と共に、徐々に記憶が曖昧になり、しまいには家族の事さえを忘れてしまう。

従来、認知症というと『ランダムで誰にでも起こりえる病気で、予防する事は出来ない』という印象が強くありました。

しかし、研究が進むにつれて、認知症になりやすい要因、そして認知症を発症しにくくするための生活習慣というもの明らかになってきています。

また、認知症の前段階とされるMCI(軽度認知障害)の状態で発見出来れば、認知症に移行する確率を大幅に減らす事が可能。

なかにはMCIの段階で発見出来れば認知症への移行をほぼ防げるという医師もおり
、『予防』『早期発見』の重要性が再認識されています。

そこで予防という観点から今回は、認知症について解説していきます。

認知症のリスクを高める要素の一覧

認知症は医学的には、多因子疾患と呼ばれます。つまり幾つもの要因が積み重なり起こる病気という事です。

ですから、リスクが一つの場合より、二つ三つと重なる方が、それだけ認知症の発症に繋がりやすいと言う事が出来るでしょう。

しかし、リスク要因が分かっていれば、対策を講じる事が可能です。

要因
概要
糖尿病
認知症リスクが1.5倍~2倍に増加。血管の障害により、脳の神経細胞がでダメージを受ける。
高血圧
脳の血管障害のリスクを高め、認知症の発生率を高める
飲酒
少量であれば問題無し、大量の場合は、脳血管障害等を誘発
喫煙
心筋梗塞、脳卒中等のリスクが増加、脳血管無いの血流も低下するため、リスクが高まる
脳梗塞
脳の血管がつまるため、必要な栄養素が送られなくなる。脳血管性認知症等の直接的な原因となる。
頭部外傷
ボクサー、アフリカンフットボール選手などは認知症のリスクが増加する事が知られている。一般の方も転倒、交通事故等に注意
鬱病
脳や神経などに直接的な影響あり、発症で認知症リスク2倍との報告あり
脂質異常症
血液内の脂質で血管がつまりやすくなり、脳の血管に障害が起こりやすくなる
無趣味
退職後等社会とのつながりが無くなり、脳機能が低下しやすい
噛まなくなる事によって認知症リスク増加。20本以上歯がある人に比べ、それ以下で噛まない生活をしている人の認知症リスクは2倍
難聴
聴力の低下により、脳への刺激が低下、認知症のリスクが増加する。
視力低下
視力と認知機能に関連性。視力低下によって行動力が減少し、認知機能低下につながる。

認知症の予防に効果的な要素(生活習慣)

食生活、運動、睡眠など、生活習慣に関しても、認知症の発症を防ぐ研究が行われ、科学的に認知症リスクを抑える生活習慣が分かってきています。

項目
概要
健康的な食生活 
・ビタミンC、ビタミンE、ベータカロチンを含む野菜を多く食べる
・DHA、EPAを含む魚を多く食べる(イワシ等の青魚)
・脂質、塩分を多く含む食品は控える(ファーストフード等)
運動習慣
・有酸素運動を習慣づける(週3程度)
・ケガのリスクの高い運動は避ける(骨折から認知症等のケースが多い)
・日常歩行は歩幅を大きくとる(歩幅が狭いほど認知症のリスク増)
娯楽習慣
・楽器を演奏する(聞くだけでも効果があるが、演奏ならなお良し)
・読書をする
・ゲームをする(1人で完結する物ではなく、誰かと顔を合わせてやるとさらに有効)
社会生活
・定期的に沢山の人と交流がある趣味を持つ
・若い人と交流を図れる趣味を持つ
睡眠習慣
・6時間以上8時間以下がベスト
・昼寝は30分以内
・23時前には就寝で早寝早起きを心がける

早期発見なら認知症移行を防ぐ事ができる

予防という観点から、ここまで解説してきましたが、実際問題として『なんらかの症状』がでていない状況では、『認知症を予防する生活習慣の実践する』という事は難しい人が殆どかと思います。

ですから、先ほど解説した事よりもなによりも1番大切になるのが、疑わしい症状を家族や本人が認識した場合には『目を背けず症状と向き合う』という事が大切になります。

認知症という恐怖から目を背けては絶対にいけません。早く発見すれば、するだけ色々な選択肢があります

自宅でできるセルフチェック

いきなり、専門の病院に行くというのはハードルが高い人が殆どでしょう。そこでまずは自宅でできるセルフチェックを頭にいれておくという事が大切です。

上記のセルフチェックについては、認知症に疑いが内段階でも定期的に行っておくと、初期症状を見逃しにくくなるはずです。

★★軽度行動障害(MBI)チェックリスト★★★
★★長谷川式認知症スケール★★★
★★ミニメタルステート検査★★★

疑わしければ、専門病院で精密検査

上記のセルフチェックで認知症の疑いのあるデータが出てきたり、内容が急激に悪くなってきた場合には専門医による診断を受けましょう。

★★★認知症の診断方法、精密検査の方法と料金は?★★★
★★★病院に行きたがらない場合★★

まとめ

私の話になってしまいますが、認知症の母を介護する上で、特に大きな後悔となっている部分は『予防方法を知っておけば良かった』『早期に専門医に見て貰えば良かった』という点です。

認知症は、65歳以上の4人に1人が予備軍という、最も身近な病気の一つであるにも関わらず『自分には関係の無い病気』と予防に関して何か意識する事は全くありませんでした。

そして、いざ認知症を疑うような症状が出たときは『認知症と診断されるのが怖い』という思いから母を病院に連れて行く事ができませんでした。

『あーすれば良かった』『こーすれば良かった』失敗だらけの介護で『あの時に戻りたい』そんな思いが消える事はありませんが、私のような後悔を一生背負わないためにも、今回のお話が少しでも皆さんの心に届いて貰えればと願っています。




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