認知症とは?介護者目線で解説。これさえ見れば全て解る。




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ボケ、老化と片づけていた、数十年前ならともかく。いまの時代認知症という病気を知らない人はいないと思います。誰だってその病気の意味は理解しているはずです。

しかし、そんな認知症ですが、正しい知識を持っている人は希です。実際私も認知症患者の母を介護し、病気の表面しか理解できていなかったと強く感じます。

その事によって発見が遅れてしまった事。必要以上に不安に思ってしまった事。無知によって消える事のない後悔を背負っています。

あの頃の私はこの病気は珍しい物、自分に関係ない物と思っていました。しかし認知症はけっして珍しい病気ではないのです。2025年には高齢者の5人に1人。約700万人が認知症になるというデータがあります。

ですから『誰もが認知症の家族を介護するかもしれない』『自分も介護してもらうのかも知れない』というよなある意味最も身近な病なのです。

そんな時『正しい知識があれば・・』というような後悔をしてもしきれない情況を生まないために、認知症をただしく理解するという事が大切になります。今回は認知症についてはあの頃の自分に届けるつもりで記事にしてみました。

こんなサインがあったら認知症の兆候?

認知症はある日突然発症する病気ではありません。

進行速度こそ人によって違いはありますが、必ず生活に支障の無いような小さな変化から始まり、そこから生活に支障が出るような症状へと進行します。そして残念ながら現在の意外では基本的に認知症を治す事は出来ません。

ですから、早期に発見して症状の進行を出来るだけ送らせる事が大切です。症状として以下のようなもものがあれば注意が必要です。

記憶障害系等
・知っている人の名前や物の名前が出て来にくい

・何度も同じ事を言ったり、聞いたりを繰り返す。

・物探しが多い、どこに物をおいたか忘れてしまう。

・同じ物を何度も化ってしまう。

・ごく最近の事出来事なのに忘れてしまう。

見当識障害系等
・時間や場所を間違って認識している事が多い

・知っている場所でも迷子になってしまう。

・相手は覚えているの自分は忘れているというケースが増える

失語・失認・失効系等
・普段使えていた物の使い方が解らなくなってしまう。

・物の名称が解らなくなってしまう。

・料理などで失敗する事が増える

実行機能障害系等
・全般的に計画を立てられなくなる

・お釣り等の計算が億劫になり、小銭だらけになってしまう。

上記のような症状を自覚したり、家族に対して感じた場合には、認知症の可能性を考慮し、病院に行くことをおすすめします。

『家族、自分が認知症であってほしく無い』『大丈夫だと思いたい』『認知症と診断されるのが怖い』こういう気持ちは誰にでもあるとは思います。

ただし、早期に発見すれば認知症を発症前に食い止められるかも知れませんし、現在の症状は別の病気からきているという事も十分に考えられます。ですので、症状を自覚したら出来るだけ早く専門医を受診される事をおすすめします。

認知症には前段階がある。軽度認知障害(MCI)

先ほど早期に専門医を受診すれば、認知症を発症前に食い止めれるかもしれないというお話をしました。認知症というのは基本的に発症してしまえば現代の医学では治す事は出来ません。

ただし、前段階である軽度認知障害(MCI)の状態であれば、認知症に移行する事を止める事も可能ですし、現段階で現れている認知症の初期症状を改善させる事も可能です。

だからこそ早期の発見、治療が大きな意味を持つのです。

認知症は一つの病気では無い。4つのタイプの認知症と若年性認知症

ここまで認知症の簡単な初期症状について説明して来ましたが、実は認知症というのは『なんらかの原因で脳の細胞が死んでしまったり、動きが悪くなったために生活する上で支障が出ている状態』の事を認知症と定義しています。

つまり認知症とは個別の病名ではなく、様々な要因によって引き起こされる症状の総称のようなものなのです。ただし認知症を引き起こす原因の9割は以下の型に当てはまります。

代表的な認知症4タイプ
・アルツハイマー型認知症(55%)

・レビー小体型認知症(15%)

・脳血管性認知症(10%)

・前頭側頭型認知症(2.5%)

・その他(17.5%)

アルツハイマー型認知症

認知症患者の内5割程度がこのタイプで、最も知られているタイプの認知症です(ちなみにこのブログの運営者である私の母もこのタイプでした)

原因と特徴。物忘れが顕著なタイプ

脳の中に異常なタンパク質(アミロイドβ)なる物がたまる事で脳が萎縮していく進行性の認知症です。

顕著な症状としては『記憶障害』です。進行すると数分前の事も思い出せなかったり、時間や場所が解らなくなってしまったりします。

さらに脳の萎縮が勧むにつれて様々な症状が出て来ますが、比較的症状の進行は緩やかなタイプの認知症です。

治療方法について

現代の医学では根治は不可能とされており、症状の進行を止める事も非常に難しいと言われています。

そのため、治療は症状の進行を遅らせる投薬治療(受容体拮抗薬コリンエステラーゼ阻害薬)や非投薬でのアプローチ(リハビリ)で少しでも長くその患者さんらしく生活出来る事を目標においた治療になります。

また近年の研究では、生活習慣病の予防、治療がアルツハイマー型認知症の発症、進行の予防に効果があると言われているため、肥満、高血圧等の治療も積極的に行う場合があるようです。

レビー小体型認知症

全体で言えば2割程度の患者さんが、このタイプの認知症患者です。ちなみにこの認知症は1975年に日本人の医師が症状を報告、発表し1995年に認知症の一つのタイプとして認知されました。

原因と特徴。幻想、パーキンソン層状など多彩な症状が出るタイプ

脳の中に『レビー小体』なる異常なタンパク質が蓄積する事によって脳の神経細胞が徐々に壊れていく進行性の認知症です。

特徴的な症状としては幻想があげられ、認知症の症状がでる前からこういった症状が現れるケースがあります。

また進行するに従って、手足の動きが鈍くなるパーキンソン症状も顕著に表れるようになり、転倒等で骨折し寝たきりになるケースなども目立ちます。

アルツハイマー型と比べると徐々にじっくり進行して行くというよりは、悪化と改善を繰り返しながら進行し長くても10年以内にお亡くなりになるケースが多いようです。

治療法について

認知症の中でも特に解っていない部分が多く、根本的な治療方法はアルツハイマー型同様で確率されていません。そのため症状の進行を抑える投薬治療(コリンエステラーゼ阻害薬)による投薬治療。
また生活習慣病の予防や改善が主な治療になります。

脳血管性認知症

全体の1割程度の患者さんがこのタイプの認知症です。やる気の低下や鬱症状が出やすいタイプの認知症です。

原因と特徴

脳梗塞、脳出血の影響で脳内の血液循環が損なわれる。又は大脳白質(脳の深部で神経細胞の突起が走る、いわば連絡網のような部分)の血流が低下する事によって生じます。

進行のペースとしてはアルツハイマー同様徐々に穏やかに進んで行く事が多いですが、反応が遅くなったり、身体的な症状ば出やすい患者さんが多いです。

治療法について

アルツハイマー型、レビー型は異常なタンパク質が原因。脳血管性認知症は血流の低下が原因。ただし原因は違えど、1度損なわれた脳の機能は基本的には元に戻す事ができないため脳血管性認知症も今の医学では難しいとされています。

治療に関しては脳梗塞や血流の流れの悪さが原因となっていますので、その原因を取り除く治療(血小板を固まりにくくする薬)や脳血流を増やす薬を用いての治療を行います。

前頭側頭型認知症(ピック病)

全体の2%~5%程度の患者さんがこのタイプの認知症です。顕著な症状としては物忘れよりは、奇行が目立つようになります(すぐに怒ったり、同じ言葉を繰り返し叫んだり)

原因と特徴

脳の前頭葉(痛み、温度、圧力などの感覚を司る)、側頭葉(聴覚、嗅覚、情緒、感情をつかさどる)神経細胞が少しずつ壊れて行く事でさまざまな症状が現れる認知症で『ピック病』とも呼ばれます。

野性的になり、我慢が出来ないすぐ怒るなど幼児的な症状が強くでるタイプで認知症の中でも介護負担が大きいと思います。

治療法について

神経細胞の破壊によって症状が引き起こされていますが、その原因が現状解明されておらず、有効な治療法がありません。ですので治療としては感情を落ち着かせる事を優先としたものになります(他の認知症よりも感情が爆発しやすい、攻撃的になりやす)

若年性認知症と家族性認知症

上記の4つの認知症は定年後の老人が発症するイメージがありますし、実際に発症リスクは歳を重ねるごとに上がって行きますが、若い世代だからと言って認知症のリスクが無いというわけではありません。

厚生労働省が2009年に実施した調査では3万7800人の若年性認知症患者がいるというデータも発表されています(64歳以下)また若年層で発症した場合な症状の進行が早い等の特徴もありますので、若いからと言って安心は禁物です。

その他のタイプの認知症と認知症への考え方

アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症(ピック病)4タイプが認知症の9割以上を占めています。しかし先ほども記載しましたが認知症というのはあくまでも『脳の機能が失われて生活に支障がでるような状態』の総称です。

ですからそういう状態を引き起こす要因は他にもありますし、上記4タイプのどれかに当てはまったとしても教科書通りに特徴を示すことむしろ希だと個人的には感じています。

だからこそ、症状が軽い初期のうちにしっかりと専門医を受診して、1人1人最適な治療方法を模索する必要があります。

そしてここまで発症したら治らないと強調して来た認知症ですが、認知症を引き起こす原因によっては治るタイプの物を存在しますので、疑わしきは早めに受信される事をおすすめします。

治らないと思って、病院に行かないという選択は絶対にしないでください。

治る認知症もある(根治が可能です)

認知症とは『脳の機能が失われて生活に支障がでるような状態』多くの場合は脳が萎縮してしまっていたり、脳神経が壊れてしまったりしてこういう情況がおこるため、認知症は治らない病とされています。

しかし割合は少ないながらも改善可能な要因によって認知症状態が引き起こされている場合もあります。この場合はその要因を取り除く事によって認知症を治す事が出来ます。

認知症を引き起こす要因(治るタイプ)
・慢性硬膜下血腫

・脳腫瘍

・突発性正常圧水頭症

・甲状腺機能低下症

・代謝性疾患

・ビタミン欠乏症

・感染

・炎症性疾患

・脳炎

・髄膜炎

上記のような要因で認知症の症状を引き起こしている場合もありますので、その場合はその要因を取り除く事によって症状を止める事ができます。

ただし、それでも病気によってもし脳細胞が破壊されてしまったのであれば完全に元の状態に戻すことは難しくなるので、何度も何度もしつこいと思われてしまうかもしれませんが、気になる症状があれば病院にすぐに言ってほしい。それが1番お願いしたい事です。

認知症の症状は二つに別けて考える必要がある

物忘れが多くなる。幻想を見る事がある。幼児化するなど、ざっくりとした症状をここまで書いて来ましたが、認知症の患者を介護する上では『中核症状』と『周辺症状』という概念が非常に重要なって来ます。

『中核症状』とは脳神経が壊れる事によって直説発生する症状です。『周辺症状』とは中核症状によって、本人が不安になったり、ストレスがたまったりして起こる症状です。

この二つはしっかり別けて考える必要があると私は強く思います。なぜなら暴言、暴力、幻想、妄想など介護者をを悩ませる行動というのはあくまでも、認知症本来の症状では無く『中核症状』によるストレスが原因で発生する症状だからです。

ですから記憶障害等の中核症状は抑える事は出来ないとしても、患者さん本人がストレスを受けない環境を作る事によって、問題となる周辺症状を抑える事は可能かもしれません。皆さんが認知症というとイメージする行動の多くが周辺症状でありまた介護負担が大きいのも周辺症状です。

ですから、悲観的にならないためにも、よりよい介護を行う上でも『中核症状』と『周辺症状』の違いを知っておく事が大切なのです。

中核症状

中核症状の概要
・記憶紹介(物忘れ等)

・見当識障害(いつ、どこ、誰等を間違える)

・失語(話す、聞く、読むが出来なくなる)

・失認(見たり、聞いたり、触れた物が分からなくなる)

・実行機能障害(順序立てた行動が出来なくなる)

・失効(これまで出来たことが出来なくなる)

これらの症状は脳の機能が失われる事によって起こってしまう症状です。ですので介護をする上で『何で忘れちゃったの!』『なんで出来ないの!』等責めるのは好ましくないと思います。これらは病気によって引き起こされているのです。

周辺症状

周辺症状
・妄想(誰かが盗んだ)

・暴れる(自分の家はここじゃない等)

・暴力

・抑鬱

・徘徊

・不潔行為

これらは認知症による直説的な症状ではなく、認知症によっておこされる中核症状から引き起こされる症状です。

例えば『誰かが自分のものを盗んだ』という周辺症状は、物を忘れるという中核症状→『盗まれたという妄想=周辺症状』に繋がっています。

想像して見てください。ある日自分の財布がなくなったら。誰だって盗まれたと思うはずです。認知症患者の方は物をしまった記憶がなくなっているのですか盗まれたと感じてもしかたがありません。

ただし対応によってはこの盗まれたという部分は何とか出来るかもしれません。

例 

認知症『財布がない、おまえ盗んだだろ』
介護者『それは大変ですね!一緒に探しましょう(発見)』
認知症『こんな所にあったのか?おかしいな』

こんな具合です。ここで『あんたがボケてるんだろ!』としてしまう『盗んだくせに!ボコボコ=暴力(さらなる周辺症状の発生)』なってしまいますが、否定しないことによってお財布を見つけた時『もしかしたら自分がここにおいたかも=周辺症状の解消』となるかもしれませんし、暴力につながる可能性を低くする事が出来ます。

周辺症状を全て抑える事は絶対に無理です。ただし患者自身の不安を和らげ事によって周辺症状は軽減する事でできるはずです。ですから認知症患者が起こす問題行動は中核症状からきているのか周辺症状が来ているのか?それを認識した上で患者の気持ちを考える、想像する介護というのは大切になってきます。

まあだれだって物を盗んだとか、あんたは娘じゃないとか言われたらムカついて否定したくなるんですが(笑)私はしょっちゅうぶち切れていました(涙)

認知症の原因と遺伝の関係性(家族性認知症)

脳に異常なタンパク質がたまる。脳が萎縮する。認知症の原因を調べていると原因として上記の例をあげてきました。ただし、それが何故起こるのか?という事は今だにはっきりとして原因が分かっていません。

ですので、認知症の原因は?と聞かれれば現代の医学では『はっきりとした原因は分からない』という解答になります。

ただし、研究の中で認知症を発症しやすくなる遺伝子等が発見されて来ています。

例えばアルツハイマー型認知症では『アポE』と呼ばれる遺伝子がアルツハイマー型認知症の発症に影響している事が解っています。

少し難しい話になってしまいますが、この遺伝子は血液に存在するタンパク質で、『アポE2』『アポE3』『アポE4』という3種類があります。この遺伝子は『アポE2』と『アポ4』『アポE3』と『アポE4』など二つセットになっているのですが、この組み合わせによってアルツハイマー型の発症リスクが高まる事が研究で明らかになっています。

中でも注目されているのが『アポE4』この遺伝子を2つセットで持っている場合(アポE4とアポE4)85歳まで認知症になる率が85%以上というデータがあります。また『アポE1』と『アポE4』というように片方だけに『アポE4』が含まれている場合は85歳までに50%の方が認知症になるというデータがあります。

しかしあくまでもデータですし、アポE4の遺伝子を持っていたとしても確実に認知症になるわけではありませんので、まだまだ認知症の発症原因についてはよく分かっていない部分が多くのこされています。

ちなみに認知症の遺伝子検査については検査キット等も販売されていますので、気になる方は家庭でもチェック出来ます。

認知症の診断方法は?受診から診察までの流れ

ここまで疑わしい症状があれば病院に早い段階で行ってほしいと話をしてきました。ただし、どんな病院でも適切は診断を受ける事が出来るのかと言えばそうではありません。いくら医師と言えども専門外の病気に対しては診断の精度が鈍ります。

ですので、診断を受ける場合には専門医を受診される事をおすすめします(物忘れ外来が専門です)

最初はかかりつけの医師で見て貰う事を推奨しているケースもありますが、認知症の初期症状は見逃されがちですし、紹介状が無くてもみて貰える病院も沢山あるので、最初から専門医を受診した方が良いと思います。

診断の流れ

まずは問診が基本です。ここでは普段の生活の事や病歴など問診します。

問診の段階で認知症の疑いがあれば、運動機能や神経の働きを調べる検査、認知機能テスト(簡単なテスト)脳の検査(CT、MRI、SPECT、PET)身体の検査(血液検査、尿検査、心電図検査、X線検査)を行います。

この場合は1日では終わらない場合が多いので、問診を終えた後検査日等を指定し再診を受ける形になります。

名前

認知症の治療方法とは

長い解説になっているので、読み飛ばしている方がほとんどだと思いますが、ここまで解説して来たとおり、認知症というのは基本的には完治が望める病気ではありません。

いつかは治るようになる事を願っていますが、現段階では根本的な治療方というのはないのです。

そのため認知症の治療は病気の進行を抑えて、症状の悪化を防ぐ事を目的として行われます。

手術などの外科的な治療が有効な訳ではないので、治療法は大きく分けて二つ。投薬による治療と非投薬による治療に別けられます。

投薬による認知症治療

現状完治を期待出来るような治療薬は存在しないため、進行を遅らせるために薬は処方されます。

コリンエステラーゼ阻害薬

アルツハイマー病は神経伝達物質であるアセチルコリンの量が少なくなってる事によって症状が現れると考えられています。

コリンエステラーゼ阻害薬は脳内の情報伝達物質を減らしてしまう酵素の働きを弱める働きがあるため、記憶障害などの症状の進行を遅らせる効果があるとされています。

アリセプト、レニミール、イクセロン、リバスタッチなどが主なコリンエステラーゼ阻害薬です。

アリセプト

アルツハイマー型認知症の進行を遅らせるために1番多く使われる薬で、ジェネリック等も豊富です。

レニミール

症状が軽度~中度の患者さんに利用されるお薬です。重度の患者さんに処方される事はあまりありあせん。

これを聞くとアリセプトは軽度に効かないようなイメージを持たれる方がいるかもしれませんが、アリセプトも軽度患者に処方されます。ですので、詳しい話は医師に聞いて頂けると幸いです(医師の間でもどちらを使うか見解が分かれるようです)

イクセロン、リバスタッチ

飲まずに張るのコリンエステラーゼ阻害薬です。皮膚からゆっくりと成分が吸収されるので薬効が安定しているというメリットがあります。これも軽度~中度までの患者さんに利用去れいます。

NMDA受容体拮抗薬 (メマリー)

アルツハイマー病では神経を興奮させる物質が過剰に放出されます。

神経を興奮させる物質により脳内のNMDA受容体というものが過剰に活性化されると神経細胞や記憶などが障害されるため、それを防ぐお薬です。

メマリー

精神を安定させる効果が望めます。またアリセプト等のコリンエステラーゼ阻害薬と併用して利用する事が出来ます。

非投薬による認知症治療

薬を使って症状の進行を抑える事も大切ですが、今現状残っている脳細胞を活性化させるリバビリテーションも重要になります。

回想方

昔の記憶を思い出して(主に楽しかった記憶)脳の活性化を図る方法です。

つい最近の事は覚えていない患者さんでも比較的過去の記憶については失われにくい傾向があります。

覚えている事なので『聞く』『話す』のコミニケーションが上手く行きやすく、結果的に患者さんの孤独感や不安を減少させ、意欲を向上させることができるとされています。

管理人
不思議なんですが、家の母も昔の事は良く覚えていて(笑)今の私を娘と認識出来ていないときでも、楽しそうに私の子供の頃の話はしてました。あの時は本当に穏やかな顔だったなぁ

認知リハビリテーション

読書や書き取りなどは脳の活性化が期待出来るとの事です。また言葉だと感情を上手く伝えられない患者さんでも文章にするとそれが出来るというケースもあるようです。

音楽療法

好きな音楽を聞いたり、演奏したりする事も認知症の進行を遅らせるのに効果があるとされています。

特に自分の思い入れのある曲であれば効果は高いようです。

投薬を使わない治療は結局本人出来ることをして貰う事

認知症で非投薬の治療方というのは結構調べると色々あると思いますが、結局の所は患者さん本人が出来る事をして貰う事だと思います。

日々忘れてしまうこと、日々できる事が少なくなって行く事。そういう絶望は家族も味わいますが、本人もその絶望感は家族が思っている以上に感じていると思います。だからこそ自分の存在意義を感じられる事は患者さんにとってもすごく嬉しい事です。

ですから患者さんが考えたり、動いたりする機会を確保する、これが非投薬で行う認知症治療で1番大切な所だと思います。

管理人
まあ私自分、認知症の母にやらせるよりも自分でやっちゃった方が楽だし早いので、色々と出来ることを奪ってしまっていて・・・・口で言うほど簡単は事ではありませんが・・

介護の終わり。平均余命と介護スケジュール

こんな事を言っては不謹慎ですが『介護から逃れたい』そんな気持ちから検索窓の認知症平均余命と検索した回数は1度や2度無く、特に母の介護を始めたばかりの時はこのあたりの情報を頻繁に調べていた記憶があります。

ただし、認知症といってもタイプによって進行度合いに違いがあり、同じタイプでも進行の早さには個人差があります。また発症のタイミングによっても当然残された時間が変わって来ます。ですので、あくまでも目安程度にしかこれからの情報にしかならないと思いますが、一般的な進行の流れとしては以下のような推移をたどります。

初期~発症から2年~3年程度

生きていく上で周囲助けは必要無いが(何とかなる)仕事等の社会生活では支障をきたす事がある状態。症状で言えば以下の症状が初期に現れる代表的な物です。

約束事をした事を忘れてしまう。
同じ物を買いすぎてしまう。
怒りっぽくなったり、今までと様子が違う。

中期~発症から3年~5年程度

このくらいになってくると生活に対するサポートがかなり必要になって来ます。

日常生活に必要な買い物を自分で出来なくなる。
お風呂に入った事を忘れるofお風呂に入りたがらない。
ゴミを捨てられない。
注意力が著しく低下する。

後期~発症から5年~7年程度

この段階では基本的には同居での介護of老人ホームへの入所が必要になってきます。

失禁等の症状が現れる。
会話がかみ合わないケースが増える。
日常生活の必要な事は介護無しでは厳しい。

末期化~発症から7年~9年

言葉が出てこなくなる。
表情がなくなる。
歩くことが困難になる、

最終段階では寝たきりになります。また認知症の進行によって体力も低下して行く為、肺炎等でなくなられる方も多くいます。家の母の場合は最後は誤飲性肺炎で亡くなりました。認知症と診断を受けてから8年目の事です。

進行速度は目安に過ぎない

サクット解説してみましたがこれはあくまでも目安になります。

認知症の進行は人によっても、そのタイプによっても違いがありますので、自分で解説しておいてこんな事を言うのも変な話ですが、上記のように進行して行くとはかぎりません。

ただし、進行スピードは違えど、症状は上記のような順番で進んでいくケースが多いので一つに参考になればと思います。

管理人
症状が重くなるにつれて介護負担が増えると思われがちですが、実は中程度の頃が体が元気なため介護負担が大きいように感じます。

ですので、今つらくてつらくて仕方無い方も将来に対してあまり悲観的にはならないでほしいと思います。




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