アルツハイマー型認知症とは?介護者目線で症状を解説




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認知症を要因は100以上あると言われており、アルツハイマー型、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症でおおよそ9割。

その中でもアルツハイマー型は全体の6割程度を占め認知症を引き起こす主要因となっています。

認知症というと世間ではひとくくりにされがちですが、認知症状態を起こしている要因によって治療法も違えば、進行、症状の特徴も変わって来ます。

そのため認知症を引き起こしている原因とな疾患の特徴を把握する事は重要です。

管理人
例えば腰痛でも骨が原因なのか?筋が原因なのか?神経が原因なのか?内臓が原因なの?それによって対処方が変わりますよね?

認知症も同じで何が要因なのかで対処方が変わって来ます。

よりより介護を目指すためには原因ごとの特徴を把握しておく必要があります

アルツハイマー型認知症の症状の進行について

まず大前提としてアルツハイマー型認知症は現在の科学根治が不可能とされています。

ですので、治療は今ある能力を残す、進行のスピードを抑えるという事を目的として行われます。

症状の進行具合は個人差によるところが多く大まかな目安程度にしかなりませんが、アルツハイマー型では基本的には症状の進行を比較的穏やかとされ、介護の年数も長くなります。

アルツハイマー初期(軽度)要支援1~2

具体的な症状とポイント
・直前のご飯が思い出せない。
・同じ事を何度も言ったり、聞いたりするようになる。
・日常生活で作業が遅くなったり、凡ミスが増える。
・判断力が低下する。
・自立した生活は可能だが、これまでのように仕事をする事は厳しい。

初期段階では、物忘れや、生活のだらしなさ等が目立つものの日常生活は比較的問題無く生活する事が出来ます。

この段階では認知症でイメージされるような徘徊、性格の極端な変化、暴力などの問題行動等は現れません。また、最近の出来事に関しての記憶力はかなり低下しますが、古くからの記憶は比較的はっきりしているケースが多いです。

そしてアルツハイマー型の場合は身体的には健康な時と違いが無い場合がほとんどです。介護保険サービスについては1から2あたり該当するようですが、支援を受けにくいケースも少なくありません。

初期段階はおおよそ2年程度とされていますが、若年性の場合は進行が早いケースが目立ちます。

管理人
この段階であれば、1人で生活も出来る場合はほとんどですし、介護負担もさほど大きくありません。

ただし、判断力等はかなり鈍っています。そして行動力も普通にあるために金銭トラブル等に注意が必要です。

アルツハイマー中期(中度)要介護1~3

具体的な症状とポイント
・記憶力の低下から、混乱し問題行動を起こすことが増える
・会話がかみ合わないケースが増えてくる
・料理や買い物など今まで出来たことがかなり困難になってくる
・洋服や身だしなみがかなり乱れる
・幻想、徘徊、妄想など精神的な症状が目立ってくる
・トイレの失敗等が出てくる
・性格が別人のように変わる
・1人での生活は基本的に厳しい

この段階になると1人での生活は基本的に難しくなって来ます。

アルツハイマー型の場合は症状が中程度になっても身体的な能力は衰えにくため、元気なのに問題行動が多いという状態になり、介護負担的には最も重い時期という方も少なくありません。

中期は2年程度で後期に移行するとされていますが、個人差があります。

管理人
人が変わったようになってしまった母を見て1番介護がつらいのがこの時期でした。

私はこの段階になって初めて色々介護サービス等の勉強をはじめて利用しましたが、中期でも症状が軽い内に周りに頼れる体勢を構築しておく事が重要です。

中期の症状を1人で介護するのはかなり負担があります。

アルツハイマー後期(高度)要介護3~5

具体的な症状とポイント
・ほとんどコミニケーションが取れなくなる
・歩行等、身体機能が著しく低下する
・自力での食事が困難で、飲み込む力も低下、誤飲性肺炎等のリスクの増加
・失禁等、排泄コントロールが出来なくなる
・ごく親しい関係の人も解らなくなってしまう
・寝たきりになってしまう。

家族の事等も認識が曖昧になって行き、身体機能も徐々に低下していき、寝たきりになってしまいます。

最終的には飲み込む能力が低くなる事によって誤飲性肺炎等の呼吸器系の疾患で亡くなるケースが目立ちます。ただし末期状態の場合は高齢になっている場合も多く、体力が落ちている事によって色々な病気で最後を迎えられる方がいらっしゃいます。

介護負担としては軽くはない物の、体力が落ちている分、徘徊、暴力、暴言等も収まってくるため精神的には少し楽になっているケースが多いです。ただ24時間の介護大切が必要になるので、自宅で1人で介護というのはなかなか厳しいでしょう。

管理人
私の母の場合は介護から7年目で誤飲性肺炎で亡くなりました。

末期になると家族の事を忘れていたりと色々寂し情況にはなりますが、介護者する側もなれる部分があって精神的には結構おちついて介護をする事ができました。

アルツハイマー病の治療方法は?

さてここまでアルツハイマー型認知症によって引き起こされる症状と進行について解説してきましたが、適切に治療を行う事によって症状の進行は抑えられる可能性があります。

完治させる事は無理かもしれませんが、比較的症状が軽度な情況を伸ばす事によって、寿命がくる瞬間まで本人らしく生きられるかもしれません。ですから治らない病気と悲観するばかりではなく、適切な治療を行う事が重要です。

治療方を理解する為にアルツハイマー型認知症の原因を学ぶ

治療法を理解する上ではまず、アルツハイマー型認知症の原因を理解する必要があります。

これは専門用語が色々飛び交って結構難しいのですが、簡単にまとめると以下が原因になります。

1.なんらかの要因によって、脳に異常なタンパク質(アミロイドβ前駆体タンパク質)が脳にたまる(このタンパク質がたまる原因は不明、たまるを抑える事は今の所は不可)

2.このタンパク質が集まって蓄積、毒性を発揮(老人斑)

3.結果として神経細胞が減少(脳の萎縮)認知症発症

という流れです。

治療方1(投薬) 神経伝達物質の分解を抑える

現状では1の異常なタンパク質の増加を抑えるという事は不可です。また2のタンパク質の蓄積を抑える事も不可です。

ですので治療方としては神経細胞の減少を抑制するというのが認知症における治療になります。

この効果がある薬がコリンエステラーゼ阻害薬です。

コリンエステラーゼ阻害薬

塩酸ドネペジル(商品名アリセプト)ガランタミン(商品名レミニール)リバスチグミン(商品名イクセロンパッチ)の三つの薬がアルツハイマー型認知症の治療薬として認可されており、保険適応の薬となっています。

これらは神経伝達物質の減少を送らせる効果があります。

治療法2(投薬) 興奮性のシグナル伝達物質を抑える

先ほど認知症の原因として触れませんでしたが、認知症患者は脳内における興奮性のシグナル伝達物質であるグルタミン酸の濃度が上がる事が事解っています。

その事によって神経細胞や認知機能に障害が起きているという『グルタミン酸仮説』からうまれたのがHMDA受容体拮抗薬(商品名メマリー)です。

HMDA受容体拮抗薬

この薬には認知症によって不安的になって患者さんの気持ちを落ち着かせる効果があります。

中度から重度のアルツハイマー型認知症の症状に効果がある薬で、コリンエステラーゼ阻害薬と併用して使う事が出来ます。

投薬以外のアルツハイマー型の治療方法は?(リハビリ)

アルツハイマー型認知症の場合進行が比較的ゆっくりで、病気による身体的衰えも少ないため、進行を送らせるためにも投薬以外のリハビリが重要になってきます。

回想方

好きだった映画、昔の楽しかった思い出、音楽など過去など、名前の通り過去を回想するリハビリテーションです。

認知症になってしまうと比較的最近の記憶はすぐに失われますが、過去の記憶は最後まで失われない傾向があります。

その時の事を思い出す事によって、心が落ち着いたり、充実感を得たりすることが出来、結果として脳の活性化が期待出来ます。

音楽療法

音楽を聴いたり、楽器を演奏する事によって脳の活性化をはかる方法です。

園芸療法

花や植物を育てる事によって脳の活性化を図る方法です。

結論 非投薬の認知症治療(リハビリ)は本人が楽しく出来ることやればOK

軽く紹介しましたが、これ以外にも認知症に効果があると言われているリハビリは沢山ありますが共通する事は『本人が楽しくそれを出来ているか否か』という部分だと思います。

認知症になると出来ないことが増えて行って患者さん自身もそれを認識してもどかしく思っています。

ですから今まで異常に出来ることに対しては喜びを覚えますしそのことによって脳が活性化して、認知症の症状を抑える事が出来ます。

本人が出来ることは日常生活においても大切にして、やらせてあげる事。これが1番のリハビリになります。

診断方法と病院の選び方

アルツハイマー型が疑われる場合での他の認知症が疑われる場合でも最も適切の診断が受けられる可能性が高いのは、物忘れ外来です。

診断方法は以下の順序になります。

1.問診

患者や家族から現状を問診します。

2.血液検査 

内臓やホルモン異常等から認知症の症状が発生している可能性があるので血液検査も重要な検査になります。

3.心理テスト 

症状を調べるために心理テストを行います(長谷川式簡易知能評価スケール)

4.CT.MRI診断 

脳の萎縮などの変化を確かめます。また脳腫瘍等が認知症の原因になっている事もありますのでその可能性も探ります。

大まかな流れとして上記の検査を行い認知症の診断を下します。




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